GPUオーバークロックのやり方。仮想通貨を効率良くマイニングするためのポイント

GPUオーバークロックのやり方。仮想通貨を効率良くマイニングするためのポイント
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GPUのオーバークロックをしていますか?
目的としては、ゲームの性能を上げたい、マイニング性能を上げたいといった理由があると思います。

今回は以下の方を対象に記事を書いています。

  • GPUオーバークロックをしたい方
  • GPUマイニングをしたい方
  • マイニングをしているが、電力効率の改善をまだ行っていない方
  • ゲーム性能を上げたい方

ツールは「MIS Afterburner(アフターバーナー)」を使用し、グラフィックボード(以下、GPU)のオーバークロックのやり方について解説していきます。

 

オーバークロックとは?

そもそもオーバークロックって何?
って方もいるかと思います。

オーバークロックを簡単に説明すると

パーツのシステム設定を変更して、パーツが耐えられるレベルまでパワーを増強できる。

CPUやGPUは、普段日常の使用に対してパソコンがとにかく安定稼働できるような設定で販売しています。
設定は処理性能から、使用する消費電力といったものです。

その設定をいじくり回して、パーツが本来発揮できる最大の性能まで近づけるのが目的でオーバークロックを行います。

  

オーバークロックのデメリット

オーバークロックにもデメリットがあります。

それは安定稼働のために設定されたメーカー推奨の設定を変更するために、故障した場合、メーカー保証を受けられなくなるということです、

ですが、個人的な経験としてはオーバークロックしたからといってパーツが破損することも稀な現象だと思います。
過去経験や、今回パーツが安定稼働しないほどのオーバークロックも試して、記事の後部に記述しています。

   

パーツを売る際にも、メルカリやヤフオクといったフリマ系のサービスが定着していますので、個人売買も可能です。
稼働しないジャンク品であってもフリマアプリの場合は、欲しい人がいることもあります。

  

マイニングでオーバークロックが必要な理由

では、なぜマイニングをするにあたってGPUのオーバークロックが必要なのでしょうか。

マイニングはGPUやCPUの処理性能によって、仮想通貨の掘れる量が決まります。
そのため、性能が上がれば上がるほど有利になれるのです。

しかし、注意点も一つ
性能が上がれば、その処理性能を発揮するだけの消費電力が必要になります。

マイニングは塵も積もれば山になる考え。
【掘る量-消費電力=利益】となるため日々の利益を上げるために消費電力の削減が必要になります。

そこでマイニング向けのオーバークロックでは以下の2点を目的とします。

  • GPUの処理性能を向上し、仮想通貨の掘る量を上げる。
  • 消費電力を抑え、ランニングコストを下げる。

  

使用するツール

GPUのオーバークロックでは「MSI Afterburner」を使用します。
本ツールはMSI製品のGPUでなくとも、どのメーカーでも使用できツールがわかりやすく使いやすいです。

以下リンク先は、MSI公式のAfterbunerダウンロード先です。

https://jp.msi.com/Landing/afterburner
  

画像:Afterburnerの設定画面

  

オーバークロックの方法

実際の画像を交えて、GPUオーバークロックの設定方法を説明していきます。
画像内で使用しているGPUは「MSI GeForce GTX 1070 GAMING X 8G」です。

GPUオーバークロックの設定ヶ所

GPUオーバークロックとして触れるのは以下の4項目です。

  • Power Limit
  • Temp.Limit
  • Core Clock
  • Memory Clock

  

まず性能に直結するのは「Core Clock」と「Memory Clock」です。
それぞれ、GPUのコア性能とメモリー性能が上昇しますが、マイニング向けとしては「Memory Clock」を向上させたほうが効果が高いです。

次に、 「Power Limit」 は使用する電力の設定です。
上記の 「Core Clock」と「Memory Clock」 を設定した後に、消費電力を下げるための設定を行います。

最後に「Temp.Limit」はGPU温度の上限です。
この数値をGPU温度が上回ってしまうと、GPU自体が処理性能を落として冷却を優先してしまいます。

そうなってしまうとマイニング性能の低下に繋がってしまうので、設定が必須になります。
デフォルト設定では 「Power Limit」 に比例して変動してしまうため、最後に個別の設定が必要です。

  

実際にオーバークロックを実施する。

それでは実際にGPUのオーバークロックを実施してみます。
   

画像: デフォルト状態での高負荷時

上記画像では、デフォルトの設定に高負荷をかけた状態で、 「Core Clock」と「Memory Clock」 が高い値で使用されていることがわかります。

  • Core Clock負荷時(左円上段):1923MHZ
  • Memory Clock負荷時(左円下段):3802MHZ

では、試しに 「Core Clock」 を100Mhzほどオーバークロックしてみます。
設定はツール中央にある 「Core Clock」 の下にあるバーを右側へずらしてから、決定ボタンを押すことで完了します。

 

画像: 「Core Clock」 を100Mhz増加

画像の通り、76Mhzほど出力が向上しています。
設定と実際の出力に差異は有れど、GPUのオーバークロックができました。

ここからは、「Core Clock」 と「Memory Clock」をギリギリまで攻めてみます。

  

画像: 「Core Clock」 と「Memory Clock」 を限界までオーバークロック

マイニング向けなので 「Memory Clock」 優先で限界までオーバークロックしてみたところ、大幅な上昇が見込めました。

  • Core Clock負荷時(左円上段):2062MHZ
  • Memory Clock負荷時(左円下段):4404MHZ

「Memory Clock」 だけで見ると15%ほどの性能向上ができました。
「Core Clock」 も8%ほど向上しているので、マイニング性能だけでは無くゲームにも期待できそうです。

      

GPUの消費電力の下げ方

オーバークロックが無事に成功しましたが、性能と引き換えに消費電力も大幅向上しています。
ここからは消費電力を下げるための設定をしていきます。

  

オーバークロック後の消費電力の確認

どれだけ消費電力が上がったかを オーバークロック前後で消費電力を見比べてみます。
GPUの消費電力の確認には「CPUID HWMonitor」を使用しました。

まずはデフォルト設定から見ていきます。
  

画像: デフォルト設定での消費電力

デフォルト設定では92.5Wです。

次にオーバークロック後です。
  

画像: オーバークロック後の消費電力

オーバークロック後では100Wになりました。
あれだけの性能向上で10%も消費電力は上がっていませんので、ゲームのためのオーバークロックの場合はこのまま使用しても良さそうです。

  

消費電力を落としてみる

今回はマイニング向けに 「Power Limit」 の設定を変更して消費電力を落としていきます。

「Power Limit」 の下にあるバーを左にずらして設定してます。
まずは80%に設定してみます。
   

画像: 「Power Limit」 を80%に落とします。

   

画像: 「 Power Limit」 を80%に落とした後の消費電力

あれ?変わってないですね?

どうやら、現在オーバークロックしている状態であっても、デフォルト設定の消費電力80%で賄いきれているようです。

現在のGPUでは 「 Power Limit」 を落として、GPU性能分だけの消費電力を賄い切れなくなっても、それに合わせてGPUの性能が自動で制限されます。
上記を踏まえて、消費電力を抑えるために 「 Power Limit」 を50%まで落とします。
  

画像: 「Power Limit」 を50%に落とします。

   

画像: 「 Power Limit」 を50%に落とした後の消費電力

結果を見ると消費電力の大幅な削減になりました。
オーバークロック後で100Wだったのが、73.5Wになっているので約25%の削減となっています。

性能も電力の低下によって、 「Core Clock」 に制限がかかりましたが、低下率は約10%ほどです。
消費電力に対する性能向上はとても大きくなりました。

   

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オーバークロックでGPUは壊れない?

オーバークロックについて調べていてよく見るのは、設定を誤った場合に、最悪パーツの破損や故障に繋がるという内容です。
今この記事を見ている方も気になる方多いと思うので自分なりの考えを書いてみます。

過去のオーバークロック経験

私の経験として、過去オーバークロックしてみたCPU、GPUは計8台ほどになりますが、一度も破損したことはありません。
   

勿論、設定を間違えると何らかのアクションが必要な場合もありますが、最近のパーツは精密機械であっても丈夫だと思ってます。
丈夫というのも、物理的な話ではなくちょっとやそっとの設定変更を行っただけでは壊れないように、パーツ側やソフト側で勝手にリカバリーしてくれるためです。

  

今回の件とは関係無いですが、GPUやマザーボードに液体をこぼした事が何回かあります。
以前は本格水冷を導入していたのですが、水換えの時って油断しているとどうしても水漏れしてしまうんですね。
それがPCパーツのすぐ上にチューブが通っているので漏れたら即パーツにかかります。

  
それでもパソコンパーツって通電してなければ壊れません。
ほんと乾かせば直るので凄いです。

   

今回のGTX1070でパーツが破損するかテスト

今回オーバークロックしてみたGTX1070ですが、途中で 「Core Clock」 を+300Mhzにしました。

どうなると思いますか?
性能向上?消費電力がむちゃくちゃ増える?・・・いえ。なんともなりません。
   

結果としてはパソコンの画面が動かなくなります。
  

でも安心してください。

マウスもキーボードも効かないので、とりあえずパソコンの電源ボタンを長押しして強制終了するだけです。
   

後は何後も無かったかのようにパソコンを起動するだけ。
起動後に設定を見るとオーバークロックの設定がデフォルトに戻っており、通常使用できます。
   

このことから、ユーザーが多少設定を間違えたくらいではパーツが破損しないくらいにメーカー側で対応をしてくれているということです。
勿論最終的には自己責任ですが。

    

オーバークロックに挑戦してみよう

この記事を見て頂いて、GPUのオーバークロックもソフトでポチポチやるだけで簡単に設定できるんだなとわかった方も多いと思います。

・オーバークロックをしてみたいけど上手くいくか心配・・・。
・パーツ破損等が起きたら怖いので手を出せない・・・。

といったような壁は誰にでもあると思いますが、その分実施してみれば追加の資金が無くともGPUの性能向上という大きなメリットが得られます。
マイニングをする方や、ゲーム性能向上をしたい方には大きなメリットと思いますし、知識の向上にも繋がるので挑戦してみることをオススメします。

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