
バイク初心者や、大型バイクへ乗り換えを行う時に気になるのがバイクの取り回し。今回は中型バイクと大型バイクの比較体験と、取り回しの違いを紹介します。
一概に大型バイク=重い、中型バイク=軽い、とは言えませんが、今回は軽いバイクと重いバイクの比較として書いていきます。
大型バイクに乗り換える不安
大型バイクへの乗り換えの場合、排気量が大きくなると、どうしてもエンジンの大きさや、フレームサイズが大きくなり、バイク全体の重量が重くなってしまいます。
重量もあれば、今までのバイクと勝手が違うため、取り回しに難があった場合、駐車場や、バイクコンテナの取り出しで倒すリスクも増えてしまいます。
過去のバイク遍歴
体験紹介ということで、今回比較するバイクを紹介していきます。
YAMAHA|MT-03のサイズと重量

メーカー :YAMAHA
車種名 :MT-03
排気量 :320cc
全長 :2,090mm
全幅 :745mm
全高 :1,035mm
シート高 :780mm
車両重量 :166kg
YAMAHAのMT-03は比較的軽い部類のストリートファイターです。
車両重量166kgなので教習車で使われている、CB400SFの201kgより40kg近く軽いです。


MT-03の左右からの図。
ストリートファイターなので、カウルも少なく、全体的にスッキリとした印象です。
Harley-davidson|883n Ironのサイズと重量

メーカー :Harley-davidson
車種名 :883n Iron
排気量 :883cc
全長 :2,185mm
全幅 :情報なし
全高 :情報なし
シート高 :760mm
車両重量 :256kg
Harley-davidsonの883nは、リッタークラスばかりのハーレーの中では883ccと低排気量の部類です。
しかし、ハーレーの中で低排気量と言っても、大型バイクでクルーザーです。重量は256kgと、 CB400SFの201kgより50kg以上重いです。


883nの左右からの図。
見た目は細身で、重心も低いために小さく見えますが、素材が鉄ばかりのためか、見た目以上に重量があります。
中型ストファイと大型クルーザーの比較
それでは、中型ストファイと大型クルーザーの比較をしていきます。
中型バイク(軽いバイク)のメリット・デメリット
中型バイクは、YAMAHAのMT-03を使用した感想です。
軽いバイクのメリット
バイクの重量が軽い場合は、それだけ取り回しがしやすくなります。
駐車場によってはどうしても前後が坂になる場合があるのですが、軽ければ腕の力だけでもバイクを動かしやすいです。
MT-03くらいのバイクであれば、立ちごけしそうな時にも足だけで支えやすいですね。160kgくらいのバイクなら少しフラっとしても、片足で踏ん張ればなんとかなることが多いです。
不安なUターンも足をつきながら回りやすいですね。
軽いバイクのデメリット
取り回しのしやすい、YAMAHAのMT-03ですが、重量が軽いためか、横風の影響を受けやすいです。トンネルを抜けた後には風に振られないよう注意が必要です。
特にオフ車のように、軽くて背の高いバイクは強風時や台風時には注意が必要です。
駐車場で風に煽られ倒れてしまうと、レバーを折る危険もありますし、他人の物にまで被害が広がり、多くの修理代がかかってしまうかもしれません。
大型バイク(重いバイク)のメリット・デメリット
大型バイクは、ハーレーダビッドソンの883n Ironを使用した感想です。
重いバイクのメリット
大型バイク(重いバイク)の場合、排気量だけのパワーがあるのでギアチェンジの回数が少なく、街乗りがとても楽になります。
883nだと、重量があるため、横風にも強く、時速100km程度の高速走行も比較的低回転で走ることができるため、振動が少なく長距離走行の身体的負担も少ないです。
重いバイクのデメリット
重量が重い場合には、とにかく取り回しが大変です。
883nの場合、バイクを少し移動させるのにも、腰を入れて動かしてあげなければ動きませんし、後ろが坂になっていると、一人の力ではどうしようもない時もあります。
「重すぎて、身動きがとれなくなった!!」とならないように、自分が制御できるだけの地形であること、重量であることを把握しておくことが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は中型バイクと大型バイクの取り回しの差と、重量によるメリット・デメリットについてまとめてみました。
永遠の議題?でもある、中型バイク、大型バイクどっちがいいのか。排気量によって区分が分かれていますが、それぞれにメリット・デメリットはあると感じます。
バイクは趣味の乗り物ですが、重すぎて自分ではどうしようもならない状況に陥ってしまうと大変ですし、そうなるべきではありません。
そうならないためには、自分がどこまで愛車をコントロールできるかの把握や、エンジンをかけていない時でも、愛車をコントロールできる、起こせるだけのトレーニングも必要ですね。
本記事がバイクの乗り換えを検討している方への、参考になれば幸いです。